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新「創価学会」を斬る【第6回】

(週刊新潮12月11日号)

山田直樹

公明党との政教分離を笑う「狂気の選挙戦」

873万票。今回の総選挙で公明党が叩き出した票数である。今や政権の中枢に座る彼らの支持母体は、言わずと知れた創価学会だ。その凄まじい選挙は、日本最強の集幕マシーンらしい激しさだった。仏罰と功徳。彼ら学会員を突き動かすのは、この呪縛にほかならない。連載第6回は、日本国憲法に規定されている「政教分離」を有名無実にしてまで展開される狂気の選挙戦の内幕を暴く。

神奈川県川崎市川崎区。川崎大師にほど近い、池上新町ー。「町内の半分は学会員だと思う」と、住民の1人が言うほど創価学会員が多いこの街を舞台に、今回の総選挙である選挙違反が摘発された。

11月19日、相次いで逮捕されたのは3人の創価学会員である。容疑は、公選法違反(投票偽造)。同町内に住む加藤さん(仮名)宅に、3人の学会員(細田喜代子、藤原恭子、佐藤美教)がやってきたのは、投票6日前の11月3日。午後2時、何の前触れもない突然の訪問だった。細田はこう言った。「娘さんを、選挙に連れていってあげる」

この家の娘のマリさん(仮名)は、3人に車で連れ出され、川崎市施設内の不在者投票所「大師健康ブランチ」 に向かう。ここでは後述するような理由から投票が叶わず、続いて足を向けたのが区役所内の投票所だった。

マリさんの手には、投票すべき候補・政党″が分るよう(分らせるよう)にした選挙広報に挟んだ投票用紙があった。「小選挙区は田中和徳(自民)、比例は公明党」

−マリさんにそんな投票意思があるかのように偽装し、選管職員に代理投票させたのだ。が、立ち会った選管関係者の目はごまかせず、公選法違反容疑、すなわち投票偽造行為の摘発に到るのである。

「そうまでして1票を稼ぐやり方に我慢できません」

そう怒るマリさんの父親も、実は学会員。それでも怒りを露にしたのは、これが単なる投票偽造で済まされない悪質な事件だったからだ。父親が続ける。「娘は、いわゆる知的障害者です。療育手帳では最重度Aランクの障害認定です。ですかち、普段からなかなか意思表示もできない状態です。私の家と彼ら3人とは、創価学会の会員同士ということで知り合いました。とはいえ、深いお付き合いをしているとか、そういうことは一切ないんです」

彼らが選挙にマリさんを連れ出したのは、実はこれが初めてではなかった。「今年4月の地方選挙でも彼らはやって来た。今度が2回目です。重度の知的障害がある娘は、候補者を判別したり、政策や公約などは全く理解できません。でも、しぶしぶ、まあ、20分くらいで終わるだろうからいいか″くらいに思って送り出してしまいました。これは警察の人から開いたのですが、(最初の投票所では)娘が大きな声を出したりして投票できなかったそうです。それで、職員の方が細田さんに対してご両親に相談して下さい″と言ったのだそうです」が、両親に対してその相談はなかった。1時間後、帰宅したマリさんは、「相当、体力を使ってしまったらしく熱を出して寝込んでしまったんです。選管職員の方の、両親に相談をという意見も無視されたのです。彼らは娘を1人の人間として見なさない上に、その親の存在も無視した。こんなバカなことを許していいのでしょうか。神奈川県内だけでも、程度の差はありますが、27万人の障害を抱えた方がいるそうです。この事件が表に出ることで、似たような被害に遭う人が減ることになればいいと思っています」

そう怒る父親のもとに、犯人家族からは謝罪の言葉さえない。犯人の1人、細田宅を訪れると、10年ほど前に学会へ入信したという夫がこう言い張るのである。「そんなにねえ、逮捕するようなことだとは思わないんですよ。悪いことだと分ってやるようなことはないんですから。冤罪ではないですか。私は、妻の無罪を信じています」

夫は、あくまで個人でやったことで、学会組織とは関係ないと弁明するが、彼女達は、それぞれ地域の学会組織で、幹部の地位にあった。少なくとも、1票を獲得すれば功徳があると公言して悼らない組織ならばこその事件だったことは間違いない。

凄まじい集票マシーン″

「すべては功徳のため」宗教とは何の関係もない一般の有権者には信じられないだろうが、彼ら創価学会員をつき動かすのは、創価学会が植え付けてやまないこの教えである。仏罰と功徳。これによって学会員は、本部の指示通り、いかようにでも動くのだ。それは「呪縛」と言い換えてもいいかもしれない。

日本中、多くの有権者に、選挙の時期がやってくれば必ず連絡を寄越す知人″がいる。それは、同窓生であったり、時折挨拶を交わすだけの近所の人だったり、さまざまだが、彼らに、「比例は公明党、お願いね」と、囁かれるのである。多くの有権者は「はい、はい」と言うだけだが、中には義理堅く1票を投じる人も少なくない。873万票。その積み重ねが今回の総選挙で公明党に史上最高の得票を与えた。

これが、小選挙区の重点選挙区だと、その選挙戦の凄まじさは筆舌に尽くしがたいものになる。

公明党の数少ない小選挙区候補として勝利した太田昭宏氏(東京12区)のお膝元では、全国から大挙して公明支持者が訪れる大集票作戦が決行された。

ここでは、民主党の藤田幸久候補が僅か3600票差で涙を呑んだのだが、その中心地・王子銀座商店街は、投票日の2カ月前からこんな現象が生じていた。

商店街関係者の話。「喫茶店、薬局、食堂など、商店に、1日に何回も違う人がやってくるのです。最初は2人くらぃで入ってきて、ちょっとした物を買う。食堂の場合は食事を注文して食べ、世間話をした後で、決まって太田さんをよろしくお願いします″と言って帰っていくんです」。 また道を聞くふりをして、「太田さんをよろしく」どいう人たちも後を絶たなかった。

さらには、地元・王子で開かれたアンパンマンショーに子供と出かけた主婦の話は面白い。「友人からショーに誘われたのは、9月後半でした。着ぐるみのアンパンマン達の歌や踊りだと開かされました。開場時間になり、ベビーカーに乗った子供や私達が入場しょうとすると、スーツ姿のおばさん達が、全員にパンフレットを手渡してきました。内容はアンパンマンの記述は一切なく、女性シンポジウム″と題され、太田候補の顔写真と経歴、公明党の政策などが書かれてありました」

前座の絵本の読み聞かせや手遊び歌が終わると、突然、太田さんが壇上に上がり、途端に後部座席のおばさんたちがキヤー、アキヒロさーん″などと、嬌声を上げ出しました。話の終わりに太田候補が、私はすぐやる男ですッ!″と言うと、おばさん達が私達はすぐやる女ですッ!″と返していました。気持ちが悪かったですね」

講演が終わると、ドリーミングという女性2入組のデュオが壇上に上がり、アンパンマンの主題歌を歌い始めるのだが、「ドリーミングは、実際にアンパンマンの主題歌を唄う歌手で、彼女らも学会員だと紹介されました。主題歌を替え歌にして、民主党の藤田候補をけなすのです。途中で太田候補が加わって唄い出し、最後に民主の藤田にアンバーンチ!″ですよ。正直、子供の夢を壊すような内容で……」見事″というほかない選挙戦である。

緻密さと狂気

これは92年7月、第16回参議院選挙の際に出された創価学会の学会員向け指示文書だ。

その轍の飛ばし方や指示の細かさは、これまた見事″というほかない。秋谷栄之助会長名で、<さあ、勝負を決する一日です。満々たる闘志と、最後まで食いさがる執念で、万年に悔いない戦いをしよう>と、鼓舞するかと思えば、投票当日の「午後6時にお伝え下さい」と具体的な伝言時間も指定した上で、<本当に御苦労さまでした 皆様の獅子奮迅の闘いで創価ルネサンスの新時代を開くことが出来ました 大勝利を確信しております 有難うございました。どうかゆっくり休んで下さい>と、労いの文書も忘れない。さらには、

<「注意事項」(口頭徹底)
一、お札をよく言って下さい。
・拠点へのお札
・ポスター掲示場所に対するお札
・F、(外)するお札
一、書類の後始末(焼却)をして下さい。
・拠点の掲示物等
・支援活動の書類〔スケジュール等〕>

と、後始末まで具体的に指示するものまである。彼らの選挙戦がいかに緻密で、プロ7エツショナルなものであるかが窺える。全国で自在にこれら集栗マシーンを動かすことのできる組織は、言うまでもなく日本で創価学会だけである。

では、実際に活動家として動きまわり、今年4月に脱会したばかりの元学会員夫妻に、その体験を語ってもらおう。

「昭和50年代の初め頃ですが、それまで所謂タテ線″、つまり自分が折伏した人達が自分の傘下に入ってくるシステムだったのですが、それが地域ごとに分れるブロック制に変わりました。これは、選挙のためのシステムでした。学会本部から地区に具体的に指令が降りるのは、だいたい選挙の3〜4カ月前。第一投階は、自ら学会員であることを隠して、アンケート取りや署名運動を展開します。もちろん、用紙にあるのは公明党″です。こういったアンケート作戦は婦人部の仕事ですが、例えば男性の壮年部などは地元の居酒屋などに頻繁に顔を出し、友達をどんどん作るように指示が出るのです」

続いて第二段階は、いわゆるF票獲得″だ。「Fとはフレンドの略で、自分の友人、知人で公明党に投票することを約束してくれた人のことです。頻繁にブロック別に獲得したFの報告日があります。この数は学会本部に集計データとして上げられます。そのFにもランクがあって、F自身がさらに知人を勧誘してくれたら(F)にランクアップ。幹部は公明党を支援させることが、その人にも福運や仏縁を与えることになるんだ″と何度も力説しますから、学会員はほとんど狂気のようになって票取りを続けて行くんです」

終盤となる第三段階は、仕上げの時期だ。「これまでに集めたF票をより確実なものにし、中を固めて外を取る″が合言葉となります。学会員にもA(票を取る活動家)、B(自分だけ投票する人)、C(消極的な人) のランク付けがなされ、特にCの人に対しては担当者を決めて自宅訪問、電話で投票を説得″させる。また、担当地区の住宅地図が作成され、学会員宅は赤、F宅は黄色、当たっていない家は白に塗り分けられ、白色の家を徹底的にまわるのです。学会員には、政教分離なんていう言葉は関係ありません。地区の会館では選挙の時期になると選対事務所さながらで、選挙葉書を皆で書いたり、Fへの確認電話や票開拓の電話を学会員が交代で一日中やっています。決起大会をはじめ地元候補の出陣式もやる。投票当日はの6時に集まって気合を入れた後、まず自分達が投票を済ませて、今度はCランクの学会員やFに対して投票に行ったかの確認作業に入ります。行ってない人には自宅を訪問して無理にでも連れ出し″ます。ボケて自分の意志が表明できないようなお年寄りまで候補の名前を書く練習をさせ、投票所に連れ出したなんていう詰もザラでした」

冒頭の選挙違反の事例がどんな状況の中で生まれたものなのか、これでお分りいただけるのではないか。

政教一致は妄説″

では、これら学会員の凄まじい選挙活動を念頭に置いて、次の言葉を開くとどう思われるだろうか。

「日本の中で公明党の占める位置は重要になってきている。今は、キャスティングボートを握る立場になっている。自民党が二百何人おろうと、公明党。参議院で全ての重要法案が決まる。そのバックに創価学会がある。日本の命運を決するのは学会、公明党に振られているのが今の日本である」

これは91年12月6日、全国県長会での秋谷栄之助・創価学会会長の発言である。幹部たちを前にしてのこの発言は、「政教一致」を自ら吐露したものであり、同時に学会が国会での、いや日本全体の命運を左右していることへの自負と自信が溢れたものだ。

秋谷会長は、今回も総選挙の結果を受lナて、11月13日の本部幹部会で、「くだらない 政教一致″の妄説などは吹き飛ばし、仏法の人間主義の視点″から社会改革を目指す立正安国″の使命を、ともども果していこうではございませんか」と挨拶し、集まった数千の幹部たちから万雷の拍手を浴びている。

政教一敦の妄説−とは、言いも言ったりである。

しかし、これらの発言から確実に窺えるのは、創価学会には、「政教分離」という大原則はかけらも存在しないということである。

<第20条(信教の自由、国の宗教活動の禁止) 信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、固から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない)

この条文を読んで、この団体の選挙活動が、憲法に抵触しない、と言い切れる人が果しているだろうか。

小泉政権は、もはや公明・創価学会という生命維持装置″なしでは生きられない取は厳然たる事実である。しかし、それを許容するなら、国民は憲法違反の政権にすべてを委ねていることになる。

この文言を持ち出すと、必ずといっていいほど、創価学会はこう反発する。「政教分離の原則は、信教の自由を保障するために、すべての宗教に対して国家が中立であるべきことを定めたものだ。決して、宗教者の政治活動を制限するものではない」

しかし、果してそうか。

百地章・日本大学法学部教授(憲法学)の解説はこうだ。

「現在の政府見解の基となったのは金森答弁″(昭和21年の憲法改正議会での金森徳次郎国務大臣の答弁)です。金森大臣は宗教と政治との根本的分離″、また絶対的に宗教と政治と云うものを分離したい″と発言している。つまり、宗教と政治の根本的な分離が憲法の大前提となっているわけです。宗教上の権力の行使とは何かという議論に入る以前に、これが政教分離の基本原則なんです。それが今は、全く見逃されてしまっている。実は、当時の憲法改正議会でも宗教団体そのものが布教を目的として政党を結成し、政治を支配するなどといった事態は想定されていなかった。そのため、当時の答弁をそのまま今日の公明党に適用すると現実離れの議論になってしまうのです」

元ロサンジェルス・タイムス東京支局長のサム・ジェームソン氏もこう語る。「公明党は誰の名前において票を集めているのでしょうか。創価学会や池田大作氏が存在しなくても、800万人を超える人達が公明党のために動くのでしょうか。私にはそうは思えない。創価学会は公明党を通じて政治上の権力を行使しているとしか思えない。これは明らかに違憲であり、許すべきではありません。もし、それを許すのであれば憲法20条を改正すべきです。日本人がその議論を避けているのが不思議で仕方ありません。そのことを報じないマスコミも不思議です」

日本に40年住み、長く政治状況をウォッチしてきた氏は、こう続lナる。「誰もが知っているように、創価学会は会員に投票を指示しています。これは今回の選挙における出口調査からも明らかです。今回は81人の自民党候補が、公明党の支持がなければ当選できなかったと言われています。宗教団体の指示を受けて信者が自民党候補に投票したのであれば、直接的に政治上の権力に影響を及ぼしていると言わざるを得ません。しかも、公明党は国の最高決定機関である国会、及び内閣にも参加している。これまで日本の政治で問題にされていたのは過半数の暴挙でしたが、これから問題にされるべきは少数の暴挙なのです。私は現状を放置すれば、日本の民主主義自体が機能しなくなる危険性があると思います」

創価王国の野望

前回まで指摘したように、創価学会はさまざまな非課税措置を受けている。その宗教団体が、政党助成金(税金)を堂々と受け取るような政党をテコに、さまざまな利益を享受することは果して許されるのだろうか。

公明党が後の与党入りのために、自民党へ踏み絵″を踏ませた99年の「地域振興券」構想。7500億円もの血税を投下しての景気浮揚策″は、公明党が言ったように果して成功しただろうか。ヨーロッパでは、「犬の尻尾が頭を振り回す」という風刺表現がある。日本ではまさにその言葉通り、キャスティングボートを握った少数政党が、全てを振り回しているのである。

政治評論家の屋山太郎氏が指摘する。「今や池田大作氏の意向を無視しては、小泉政権は政策を実現できません。例えば自民党が今回の総選挙にあたって作ったマニフェストに、憲法を改正する″教育基本法を改正する″があります。しかし、選挙後の公明党との政権合意では、この2つの項目は消えています。いやしくも国の最大政党が、最も大きな公約をあっさりと反故にしている。なぜか。それは、池田氏がこれに反対だからですよ。かつて朝日新聞で、彼は教育基本法の見直しについては拙速を慎むべきだ″という意見を表明しました。教育勅語の徳目の復権等を時代錯誤だと批判したのです。池田氏のこの意見で自民党の教育改革の姿勢は崩されました。その一方で、彼は韓国を兄の国″であり、在日韓国人たちに参政権を与えることを主張しています。もちろん、公明党も同じです。この考えには、選挙によって国家がどう運営されていくのか、国益や国籍とはどんなものなのか、という視点が全く欠けている。こうして、池田という指導者に政権与党がいいように左右されているのです今や小泉政権は、34議席しかない 犬の尻尾″に振り回されているんです。その尻尾の先には、池田大作という、絶対的な神のように崇められてい.る1人の男がいるだけです。これは民主主義国家ではありませんよ」

前号で報じた途方もない無税パワーと蓄財。それを源泉に、創価学会がひたすら目指してきたのは、俗世の権力、すなわち政治権力の奪取だったわけである。

ジャーナリストの乙骨正生氏がいう。「池田大作には、元々天下盗り構想″という数十年来の野望があります。この国に創価王国をうち立て、自分はその国主となり、創価学会がこの国を支配して、聖俗両界の覇権を握るんだというものです。この考え方は王仏冥合″というのですが、池田はこの言葉を自分の権力欲に置き換えて、若い頃からさまざまな場所で言明してきました。その望みを実現させるために池田は二つの大きな目標をたてました。一つは公明党を作って政治を牛耳り、もう一つが優秀な学会員子弟達を政官財各界に送り込み、国家の中枢、重要な部分を自らの勢力で押さえてしまおうという総体革命″です。昭和40年代から、その養成機関が次々に誕生していきます。今では中央官庁だけでなく、あらゆる組織に学会員が入り込み、着実に国家内国家″を築きつつあるのです。公明党は住基ネット上の個人情報の流出を防ぐ″などと言って、個人情報保護法の制定を強く押しました。しかし、本心は敵対的なメディアを封じるためのマスコミ規制″にあったのではないでしょうか。衆参の法務委員会を利用してマスコミの名誉毀損倍償額の引き上げを繰り返し主張してきたことでもそれは窺えます。彼らの本性に気づいた時に、民主主義の重要な外堀が埋められてしまっていては遅すぎるのです」

池田氏はこれまでこんな発言を繰り返してきた。

「広宣流布の時には、参議院議員、衆議院議員もいてさ、……要所要所を全部ね、学会員で占める」(57年9月6日付聖教新聞)

「創価学会は政党ではない。したがって衆議院にコマを進めるものではない。あくまでも、参議院、地方議会、政党色があってはならない分野に議員を送るものである」 (61年6月『大白蓮華』)

「天下を取ろう。それまでがんばろう。今まで諸君を困らせたり、学会をなめ、いじめてきた連中に挑戦して、最後に天下を取って、今までよくも私をいじめたか、弱い者をいじめたか、ということを天下に宣言しようではないか。それまで戦おう」(69年『前進』=注・幹部用テキスト=4月号)

これらまさに政教一致の折々の言葉と、この11月13日の本部幹部会での池田発言を比べてみると興味深い。

「おめでとう、よくやった。勝って勝って。本当にありがとう。見事で、嬉しいね。勝つということは楽しい。嬉しいもんです。勝つための仏法なんです。信心なんです。(略)広宣流布の1000万の陣列を達成することは、牧口先生、戸田先生の悲願であった。思えば、昭和31年、学会が初めて参議院の選挙の支援に由り組んだ。全国区の得票は90万。90万台。で、今回の得票は、いまだかつてない873万票。凄いことだ。(略)みんな驚いてます。この数にこれからの時代を担っていく未来部、そして、未成年の若き後継者を集めれば、優にもう1000万。従って、1000万の目標は実質的には達成されている」

ご満悦で池田氏は、こんな大勝利宣言を行なっている。この中の「1000万」とは、池田氏が悲願にする目標の獲得票数のことだ。

ついに池田氏は、公明党結党以来、39年を経て政権に参画し、事実上の法王″の座を手に入れたのだ。憲法違反という指摘も、本来あるべき宗教者としての謙虚な姿勢も、この人物には関係ない。ただひたすら、「王仏案合」に向けて突き進むだけなのである。

次回は、その日本の法王となった池田大作氏の知られざる人間性を解きあかそう。(次号につづく)

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