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公明党の増長

(週刊金曜日 風速計)

佐高 信

徳島県知事選に続いて徳島市長選も市民派が敗退した。いずれも応援に行き、選挙カーにも乗っただけに残念でならない。共に公明党が自民党にくっつき(もう融合しているとも言われるが)市民に背を向けた。与党に加わって権力の分け前を食らうと、こうも腐るものかと呆れる例が『フォーラム21』の3月1日号に出ている。「発覚した公明党議員の飲酒運転と隠蔽工作」である。筆者は同誌発行人でもある乙骨正生。

それによれば、神奈川県愛川町の町議、梶原安弘が、昨年12月15日の忘年会の後、同じく町議で議長の田島知常を乗せて飲酒運転をし、神奈川県警の検問に引っかかって摘発された。2人とも公明党議員である。しかし、2人はそれを隠し、広がり始めた噂を否定した。ところが、『神奈川新聞』が今年の1月1日付で、「梶原愛川町議酒気帯び運転 県警が摘発」という記事を載せて隠蔽できなくなる。

けれども、2人の往生際はきわめて悪かった。何と、1月13日の町議会全員協議会で、田島はこう発言したというのである。

「(公明党)県本部と協議した結果、私は直接、摘発されたわけではないので、議長は降りるが議員は辞職しない。梶原議員は摘発されたので議員を辞職する」

すべて「県本部」と相談しなければ決められないというのも公明党らしいが、しかし、協議会で田島自身が「摘発の事実が明きらかになると議員辞職せざるをえなくなり、多くの創価学会の支持者に申し訳ないので、私が梶原議員に指示して表沙汰にしないようにした」と認めたように、田島も同罪である。

共産党の町議、井上博明が田島の辞職も要求すると、保守系会派の議員からは「2人の申し出を尊重すべきだ」との意見が出され、危うく幕が引かれそうになった。それでも保守系会派の中からも批判の声があがり、ついに2人は辞職したのだという。

公明党のいかがわしさは、かつて、自公連立を厳しく断罪していた自民党代議士(当時)の白川勝彦の秘書の交通違反もみ消し疑惑を激しく攻撃したのに、今度は秘書ではなく議員本人の悪質な事件を隠し通そうとしたことである。

隠しおおせると思ったのはなぜなのか。それについて乙骨は『朝日新聞』に連載された竹入義勝元公明党委員長の「政界回顧録」で、創価学会が組織ぐるみで行なった選挙違反事件を警視総監に頼み込んでもみ消してもらったと語っていることを引き、また、テレビ朝日の「朝まで生テレビ」で、元警視庁総務部長で岡山県警本部長をやった自民党代議士の平沢勝栄が「創価学会・公明党は交通違反のもみ消しどころか刑事事件のもみ消しまで依頼してくる」と発言した事実を紹介する。

私は公明党が自民党と手を組んで以来、『潮』等の学会系雑誌には執筆しないことにしているが、彼らの思い上がりが恐ろしい。

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