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革命前衛組織「民族民主革命党」を構築したスパイ5人摘発-国情院

(連合ニュース 1999/09/09)

北朝鮮が80年代、大学などで親北朝鮮闘争を主導した主体思想派の核心勢力を抱き込み、朝鮮労働党に加入させ、韓国内に革命前衛組織、いわゆる「民族民主革命党」という地下組織を構築した事実が明るみになった。

また昨年12月18日、全南の麗水海岸で撃沈された北朝鮮の潜水艇は、民族民主革命党を指導・検閲するために南へ派遣された北朝鮮労働党対外連絡部所属工作員を帰国させていた途中だったことが判明した。

国情院は9日、撃沈された潜水艇で発見された電話番号や手帳などを端緒に、船内で射殺されたスパイの行跡を追跡、このスパイが韓国内で暗躍した「チン・ウンパン」であったという事実とともに、民族民主革命党の実体を明るみにし、関係者の金永煥(キム・ヨンファン36)、趙裕植(チョ・ユシク・35・前「言葉」誌記者)、河永沃(ハ・ユンオク・36・無職)、沈載春(チン・ジェチュン・29・大学講師)氏ら4人を、国家保安法違反嫌疑で拘束、送検し、金京煥(キム・ギョンファン・35・「言葉」誌記者)氏に対しては現在捜査中だと明らかにした。

国情院はこの人々の中で金、趙氏のについては反省している点を勘案し「控訴保留」に、また河、沈氏は起訴する方向でそれぞれ検察に送検した。

国情院はこの日、冠岳山の登山路付近に隠匿されていた無線機、人名リスト、殺傷用毒針、乱数表など押収した証拠品を公開した。

国情院によれば、80年代「鋼鉄書信」という冊子を製作、「主体思想派の代父」として知られた金永煥氏は、さる89年7月、南へ派遣されたスパイ、ユン・テクリム(56・北朝鮮対外連絡部5課課長)に包攝され、労働党に入党したのち、91年2月、「通信連絡責任者を同行し北朝鮮に入国せよ」との指令を受け、大学の後輩である趙氏とともに同年5月16日、江華島海岸で北朝鮮潜水艇に乗り込み、黄海道海州から北朝鮮に入国した。

金氏らは工作員専用施設の牡丹招待所に14日間滞在し、祖国平和統一委員会副委員長の安ビュンソ(69・実名)と、連邦制統一運動の方向などを議論し、妙香山別荘で金日成主席と2回面談し、また帰還直前に金日成主席から勲章を授与された後、黄海(西海)公海上をたどり、済州島近隣海岸から帰還したものと発表された。

金氏はまた91年8月、江華郡外浦里海岸から、北朝鮮工作員があらかじめ埋めておいた米ドル40万ドル(当時の韓国ウォンで3億ウォンに相当)と拳銃2丁、無線機3台、乱数表などを確保したのち、92年3月16日、北朝鮮の指令によって主体思想派運動圏の反帝青年同盟を主軸とし民族民主革命党を結成、92年の大統領選挙動向などを収集し、北朝鮮に報告した嫌疑を受けている。

金氏は確保した工作金で、さる96年の総選挙時、釜山地域の出馬者であった李某氏、95年の地方自治体選挙時に区庁長へ出馬した金某氏ら6人に、1人当り500万〜1千万ウォンずつ、計4千500万ウォンを選挙資金として提供し、昨年7月、釜山警察庁が捜査した「嶺南委」は民族民主革命党の下部組織であると判明した、と国情院は発表した。

河氏は、金氏が97年7月、民族民主革命党を解体しようとし、これを引き受けた後、昨年10月、南へ派遣になったスパイ「チン・ウンパン」に「ウォン・ジンウ」名義の住民証の発給が受けられるように工作し、同年12月、このスパイを乗せた北朝鮮潜水艇が麗水海岸で撃沈されると、インターネットの電子メールを利用、スパイ船撃沈にともなう対応策などを北朝鮮側と議論するなど「サイバースパイ」活動をしてきた、と国情院は説明した。

スパイ「チン・ウンパン」はさる87年、マレーシア人として偽装侵入、江南区論硯洞に「サッデリア・コリア」という飲食店を運営するなど5年間暗躍し、92年出国したのち、98年10月に再侵入後、「チョン・ソンヨン」、「ウォン・ジンウ」などの偽名で活動し、潜水艇の撃沈時に死亡した。

沈氏は昨年9月、河氏に包摂され「チン・ウンパン」のために隠れ家を用意し、無線およびインターネットを通じて北朝鮮と接触した嫌疑を、また金京煥氏は「チン・ウンパン」に89年9月に初めて会ってから労働党に入党、昨年10月に再び韓国へ派遣された「チン・ウンパン」に、河氏と接触するように斡旋した嫌疑である。

国情院は「今回の事件は北朝鮮がいまだに韓国を赤化する野心を捨てず、地下組織の構築に必死になっていることを如実に見せた」とし「関係機関と緊密に協調し、韓国内で暗躍中の固定スパイ網と不純勢力を最後まで追跡し、厳しく処断する」と語った。

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