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総連に告ぐ!!

(夕刊フジ 2002年10月2日号)

花田紀凱

何を今更というのが率直な感想だ。

総連の機関誌「朝鮮日報」がこれまで日本人拉致事件を「事実無根」「でっち上げ」などとしてきたことに対し、コラムで誤報を認め。謝罪したことだ。

「ジャーナリストとしてあるまじき行為だった」とまで言うのなら、なぜ八面のコラムで「編集部からの頼り、お知らせの欄として読者のみなさんに届けたい」くらいで済ますのか。

一面で社告として謝罪してもおかしくない歴史的誤報、歪曲報道ではないか。それに、読者に対して謝罪すべきはもちろんだが、日本のマスコミ、日本国民に対しても謝罪すべきではないのか。

これまで長年にわたって総連が「朝鮮日報」などの紙爆弾と会員の「動員」によって日本のマスコミにどれだけ圧力をかけ、自由な言論を封じようとしてきたか。

 ぼく自身、『週刊文春』編集長時代、もっとも激しく、しつこい抗議をしてきたのは総連だった。

「北朝鮮とか書くな、必ず朝鮮民主主義人民共和国と正式名を書け」「アメリカだって正式にはザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカだ。それをアメリカとか米国とか書いてるじゃないか。それと同じだ」

朝日新聞などは未だに総連を慮ってか、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)としている。

じゃ、なぜ、ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ(アメリカ)と書かないのか。

ちょっと話がそれた。総連の抗議の内容をもう一例。

「偉大なる首領さまの顔写真をこんな汚い紙の雑誌に載せるな」「じゃ、『朝鮮日報』はアート紙でも使ってるんですか。うちの雑誌には日本の総理だってアメリカ大統領だって載ってる」

まるで笑い話。バカバカしくてまともに相手にする気にもなれないが、総連のナントカ支部、カントカ支部が七、八人で入れ替わり立ち替わりやってくる。応接室を占拠して怒鳴り、わめく。たまったもんじゃない。で、総連本部に電話をした。

「言い分があれば聞くから代表を寄こして欲しい」総連の返事はこうだった。

「あれは各支部が勝手にやってることで本部と関係ない」

総連は北朝鮮のことを報ずる日本のマスコミに対してずーっとこんなことをやってきたのだ。

拉致問題に関しては一応、謝罪した。

ならば、不審船はどうなのか。覚醒剤密輸、テポドンはどうなのか。朝銀問題は。

総連が明らかにし、謝罪すべきは拉致事件だけではないのだ。

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