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北朝鮮と在日朝鮮人によってなされた非合法活動の一部

(「朝鮮総連工作員・『黒い蛇』の遺言状」小学館文庫巻末資料)

張龍雲

一九五〇年九月、前年朝鮮から日本の隠岐島に潜入した、朝鮮政治保衛局派遣の内務省少佐、許松吉を主犯として、朝鮮総連最高幹部、金天海、李心、許準たちは在日米軍、警察予備軍の情報収集と韓国内の撹乱を目的として、在日朝鮮人選抜四十名を北朝鮮に非合法で入国させ工作員教育を計画し発覚した。国外追放となり北朝鮮に帰国。

一九五五年六月、一九五三年上海から長崎県富津港に密入国した北朝鮮の工作員、内務省派遣、労働党員韓載徳、南相吉、崔弼求は対日政治、経済工作と韓国軍の寝返りを目的として在日同胞二十名を組織し朝日間の密貿易のルートを開発していた。一九五九年韓国に出国。

一九六〇年九月、朝鮮労働党、祖国統一中央委員会外事部派遣工作員、金俊英は、一九五九年、兵庫県浜坂海岸に密入国、当時の総連東京都文京支部委員長、呉相殷、元日共静岡県委員長金泰明を巻き込み、対民団工作を展開、北への帰国運動妨害活動を調査。民団工作に失敗し浜坂から北朝鮮へ脱出を計画中発覚した。一一九次帰国船で北朝鮮へ出国。

一九六三年五月 酒田事件労働党中央委員会宣伝部部員、馬今鳳が北朝鮮より酒田港に密入港し、東京朝鮮中高等学校教育会理事李昌圭、朝鮮新報記者鄭華水、東京朝鮮人教育会会長黄錫周、東京商工会則会長李五達、総連東京都本部委員長金周栄、横須賀朝鮮人商工会会長、朱相舜を巻き込み、米軍の情報収集、総合的な在日非合法組織の構築を計画。その後在日工作員二名同行で北朝鮮に密出国を計画し同海岸で野宿中発覚。自費出国。

一九六四年七月二九日 一宮事件慈江道自動車管理局支配人朴秀爽が、一九六三年、北朝鮮から秋田県八森海岸に密入国し総連愛知県理事長金柄夏を巻き込み、自衛隊、日本軍需産業関係の資料を収集、北朝鮮に定期的に報告。一九六五年十月自費出国。

一九六四年十月二一二日 寝屋川事件労働党員(慈江道人民委員会建設管理局長)朴基華が、朝鮮から兵庫県余部海岸に密入国。日本人女性と結婚し、総連大阪本部執行委員姜昌調、東大阪朝鮮人商工会理事鄭益在、朝青京都府本部部長金興福を巻き込み、韓国国内の非合法活動を支援。日本で各種情報収集を行った。本人は日本人に帰化し、香港経由で北朝鮮帰国を計画したがその直前に発覚。一九六六年自費出国。

一九六六年一月 元総連大阪東成支部宣伝部朴潤煕は、一九四九年、韓国から密入国し総連に参加。一九六〇年総連を離脱し非合法活動に参加。その間総連港支部組織部長金日洪、元民戦活動家金哲、元大阪中高級学校教員朴仲根、茨城民愛青委員長朴喜晩を巻き込み、韓国国内に非合法組織の構築、連絡拠点に対する資金援助、指令文伝達、韓国船員工作を重ねた。一九六六年、北朝鮮へ自費出国。

一九六七年十一月二三日 外務省スパイ事件元商工連合会政治部副部長李載元、総連中央監査委員長鄭一、朝鮮人通信教育協会会長朴光海、関東経済学院学院長朴文国を巻き込み、日本の政治、経済の動向、技術情報の収集、帰国問題に関する日本政府の方針などを探索。その目的達成のため、農林、通産、各省の職員たちと接触し政府関係資料の情報を収集。そのほか一九六三年、外務省職員と接触し、外務省職員に非合法な北朝鮮訪問を勧誘。外務省発行の秘密文書を入手したが、補助工作員が自らの活動に危機感を感じ自首しこの事件は発覚。一九六九年、北朝鮮へ自費出国。

一九六八年十一月 都島事件労働党清津市党員徐春根が、一九六四年、北朝鮮から大阪に密入港し、一九五一年韓国から密入国していた鄭基竜と共に在日同胞を対象として非合法組織を構築し、補助工作員教育を三重県内の温泉旅館、信貴山、生駒山の宿舎を利用し実行。外国人登録証を偽造し東南アジアの工作員との連絡のため日本出国寸前に発覚し逮捕された。その間日本では各種情報を北朝鮮への帰国船を利用し報告。一九六九年、北朝鮮へ自費出国。

一九六九年十一月 岩崎、能代事件金邦鎮は、総連中央本部指導員白大竜、元総連神奈川県本部政治部長崔正植、朝鮮人町田商工会副会長金英、元総連三多摩本西多摩支部副委員長金海守、元総連茨城県南支部江戸崎分会長朴光洗などを補助要員とし、韓国国内に非合法組織の構築とゲリラ活動を目的とした非合法活動を計画。一九六六年、金は韓国から大阪に密入国し総連中央に訪朝希望を自ら申請し、一九六八年、青森県深浦海岸から北朝鮮へ密出国する、北朝鮮で工作員教育を受け、再び日本へ密入国する際に青森県岩崎海岸で逮捕。一九七〇年、韓国へ送還。

一九七〇年十一月 八王子事件労働党対外連絡部、高栄洪、総連中央組織部長李東準を補助要員として韓国国軍の撹乱を目的として活動。友人である韓国実業人を工作し韓国空軍幹部を抱き込み、韓日間の開発を目論む。一九五四年、広島に韓国機で不時着し特在許可を得て日本人と結婚。一九六七年、李東準の指示を受け一五四次船で北朝鮮に帰国しスパイ教育を受けた。一九七〇年、青森県十二個海岸に密入国、その後李の協力を受け韓国人事業家を抱き込み対南工作を開始したが、韓国へ出国。その途中で自首する。一九七一年、韓国に出国。

一九七三年十一月 水山事件労働党党員、陸海運省審査所審査委員金一東、元総連青年部愛知県本部委員長田月鎮、元愛知県朝鮮人商工会宣伝部副部長、鄭嬉昇を補助要員として抱き込み、日韓の各種情報の収集、韓国内の非合法組織との連絡、留学生工作などを手がけた。金は一九六九年、北朝鮮から在日同胞宛の手紙を携え青森県岩崎海岸に密入港し、抱き込んだ田などに不正入手した日本旅券を持たせ、駐東ドイツ北朝鮮大使館へ派遣したほか、自らの東ドイツヘ密出国を企画し発覚。一九七四年、韓国へ出国。

一九七五年四月五日 鶴見事件労働党対外連絡部・課長、金鶴万が、一九七四年、北海道から島根県海岸に密入国し総連中央李季白副議長と金柄植副議長と共に元総連神奈川県鶴見支部副委員長張益勲、元民団神奈川県鶴見支部顧問高嶋尚一(帰化人)を抱き込み対南工作資金を調達、日本と韓国の情報収集を目論む。金は高嶋を北朝鮮で教育するため同人を香港、マカオの海外工作員と連絡させた。また在日韓国商工人及び韓国の実業家たちとの接触、そして韓国の要人たちとの接触を図り、自らも韓国に投資し工作資金の捻出を図った。一九七六年、北朝鮮へ帰国。

一九七五年五月二九日労働党党員、李天奎は、一九六八年、韓国の船員として日本に寄港した際に在日工作員に接触、教育を受け山形県、石川県、さらに横浜から北朝鮮と韓国に数回密入出国し対南工作に従事した。関係者として元総連東京都本部組織部長金鐘楽、総連大阪府本部委員長申相大、元朝鮮新報社副部長宋琳、元朝銀茨城理事金渡洙などがおり、工作金調達のため麻薬を扱い韓国で逮捕。韓国内に潜入した工作員崔哲教もこの事件に関与。

一九七七年四月 豊島事件朝鮮人民軍大佐申栄萬は一九七二年、北朝鮮から京都府丹後半島に密入国。総連中央副部長鄭と共謀し、元総連神奈川県本部執行委員崔泳班、朝鮮人横浜商工会会員盧大容を抱き込み、北朝鮮から親族の録音テープ、写真を利用し日本に入り込み、鄭から他人の外国人登録証の提供を受け工作活動中、一九七四年自首。韓国へ出国。

一九八○年三月 朝鮮人商工会練馬支部副理事長(元総連東京都北、杉並支部委員長)朴一は、一九七九年四月二四日、在日韓国青年会議所船橋支部代表監査李竜雨李を工作し富山県水橋の海岸から北朝鮮へ密出国させ、約二か月間工作員教育を受けさせた。その後北朝鮮からの指令に基づき、一九八○年、李を農林技術者の資格で入国させ対南工作を計画。しかし当時韓国では朴大統領殺害事件が起き、計画の実行が遅れていた。その間出管令違反、外登法違反で逮捕された。

一九八一年六月 シノン販売(株)専務黄成国(日本名・斉藤幸雄)、李成吉が、一九八○年北朝鮮から宮崎県日向海岸に密入国し、北朝鮮人大阪生野商工会副会長、孫祐桐(一九八一年四月、ソウル地裁判決死刑)、映画演出家沢本隆男(日本名・清本隆男〕を抱き込み、前任者崔某から非合法組織を引き継ぐ。韓国の政府、軍部の情報収集など非合法活動をしていたが、北朝鮮から帰国命令が出て、一九八一年六月二四日、沢本の幇助の元、宮崎県小倉ヶ浜を密出国しようとしたところ発覚。

一九八一年七月 五光商事(従業員〕高徳換は一九八○年十一月、偽造外国人登録証と日本円八十万円を携帯し、山口県長門市海岸から密入国した。その後朴京植(総連大田支部蒲田分会長)宅をアジトとして非合法活動を展開、同年七月一二日、都内で泥酔し頭部打撲で保護され有印偽造公文書行使罪で起訴。目的は在日工作員の指導と監視。

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