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「万景峰」船長通じスパイ活動判明

(読売新聞 2003/01/28)

在日本朝鮮人総連合会の元幹部の男(72)が、北朝鮮の不定期貨客船「万景峰(マンギョンボン)’92」号の船長を通じ、本国からの工作指令文書を受け取り、日本国内で対韓国の工作活動を行っていたことが警視庁公安部の調べで明らかになった。

男は、朝鮮労働党統一戦線部所属の工作員で、東京都内の自宅などから、工作活動の実態を示す文書も押収された。万景峰号がスパイ活動に利用されていたのが判明したのは初めて。男は、他人名義で外国人登録を行っていたことから、公安部は近く、公正証書原本不実記載などの疑いで書類送検する。

調べによると、男は1999年3月、外国人登録の切り替え申請の際、別の在日朝鮮人の男性になりすまして、外国人登録を申し立て、登録原票に虚偽の記載をさせるなどした疑い。調べに対し、男は容疑を認めたうえで、「統一戦線部の工作員だった」と供述している。同部は健康上の理由などから逮捕を見送った。なりすまされた男性の所在は不明だという。

昨年11月に公安部が同容疑で男の自宅など関係か所の捜索をした際、対韓国工作の指令を伝える文書を押収した。航空便やファクスではなく、万景峰号の船長や新潟市にある朝鮮総連事務局祖国訪問事務所を通じてこの男に工作指令が伝えられていた。

男は、韓国内で朝鮮労働党慶尚南道委員会に所属し、工作員として反政府活動をしていたが、49年ごろ、韓国警察当局に摘発されそうになり、日本に密入国した。

62年に朝鮮総連の非公然組織「学習組」に入り、93年ごろからは、朝鮮労働党統一戦線部の工作員としての活動を始めた。万景峰号を訪れては、統一戦線部からの指示を受けるようになった。

また、在日拠点の責任者として複数の工作員を動かし、韓国内の政治情勢や大衆運動の情報収集、メディアを通じた宣伝活動、地下組織の編成、韓国軍兵士の工作員への獲得工作などを指示していた。

男の供述や押収した資料などから、公安部では日本国内に同様の工作組織が複数あるとみて捜査している。

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